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2015年2月15日 (日)

「労働力不足と移民」曽野綾子

表題は2015211日の産経新聞に掲載された曽野綾子氏のコラムである。内容は介護に必要な人材が不足し、その解決案の一つに移民を受け入れるのであれば、障壁を下げるべきであり、一方、移民した人たちは生活習慣が日本人と大きく異なるので、住居は別にしなければならない、という2点である。このコラムを朝日、毎日が喧伝して海外メディアまで取り上げることになった。2番目の記載がアパルトヘイトだと言うのである。

 私はこのコラムを読んだ時アパルトヘイトとは思わなかったが、問題化されて改めて読むと、唯一気になったのは「南アフリカ共和国」と記載した事である。本当のことでも世界には幾らでも移民政策として居住区が出来てしまう例はあるのだから、「南アフリカ共和国」にとっては不快であろうことは察せられる。しかし事実を書いた方が説得力はあるのは当然で、この点は難しい。

 曽野綾子氏は日本を代表する知性の一人であり、一方、40年にわたってアフリカなどの発展途上国への医療や教育施設に関して援助活動をしてこられている。援助活動は単にお金を出すのでなく実際有効に使われたか(途上国では賄賂、略奪だらけである)、未開であろうと自身が現地で確認するという現実主義者なのである。それこそ筋金入りの現実主義者でなければ、本業の文学においても人間にたいする深い洞察は出来ようはずは無い。ついでに言えば、ろくな取材もしないで「広島ノート」を書いた作家とは大違いである。

 今回のコラムが国内外で大騒動になるとは曽野氏も考えてはいなかったであろうが、移民政策について日本国民が考えるきっかけになるのではないか。イスラム国人質事件の教訓として、国民の生命を守るためにはどうあるべきかの議論が始まったのと同じである。日本人はあまりに政治に無関心すぎるので、これらは平和ボケの国民を覚醒させる機会とすべきである。

 しかし、日本を代表する知性の一人である櫻井よしこ氏も捏造記者から告訴されていて、お二人とも女性なのが頼もしい。

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