消費者金融
消費者金融会社は債権回収のため、借り手全員に生命保険を掛けおり、大手5社で支払いを受けた件数が昨年度1年間で延べ3万9880件あり、このうち自殺によるものは判明しているだけでも3649件である。
全体の件数のうちには死因が分からないものも多く、借り手の自殺によって消費者金融に生命保険金が支払われた件数はさらに多いようだ。多重債務者が自殺に追い込まれたのだろう。
日本では毎年約3万人の自殺者がでているが、この中に多重債務者が多く含まれていると言うことである。3万人の自殺は大変な数字である。アメリカはイラクでの戦争で2600人が犠牲となったが(勿論イラク人ははるかに多い)、このためにブッシュ大統領の支持率は急落の一途である。
先進国とは人間の命を最大限に尊重する国のことである。3万人の自殺者、その中に多くの消費者金融により追い詰められた人々がいる。今総裁戦の最中であるが、このことは国家としての最重要課題のひとつであり、候補者の考えを聞きたい。
最近のコメント